保育園という”新たな可能性”に一石を投じる

0〜5歳の子どもたちが登園する保育園。

幼児期は人格形成や脳の発達曲線から見てもゴールデンエイジと呼ばれるとても大切な時期で、将来の能力を左右する脳のネットワークが出来上がると言われています。

この時期に子どもが興味関心のあるモノ・コトに取り組める環境を作ってあげることで、発揮できる能力が大きく変わってくるのです。

私は子どもたちが将来、自分の強みを知って最大限に活かすことができるよう、その土台作りの重要性に注目。

保育とは無縁の環境から得た知識や経験を活かし、餅ヶ浜保育園という「子どもの土台作りを行う場」で新たな取り組みや挑戦を行なっています。

先代からの影響

私は子ども時代に、先代の園長でもある父から「人と同じことはするな」「自分の頭で考えろ」と言われて育ちました。

大学卒業後は県外のホテルでマネージメントを経験。

企業では利益を出す必要があるため、常に競争し、周りとは違う新しい価値観を生み出さなければなりません。

父からの教え通り、「人と同じこと」をしていても多くの人々に喜ばれる魅力的な価値を生み出すことはできません。

目まぐるしく変化する世界に身を置き、顧客満足と利益率という相反する評価軸を高めるために、日々、アンテナを張り、考え、奮闘していました。

経験からの気づき

ホテル勤務が11年目を迎え、「一定の経験を積ませてもらった」と感じたのを機に、餅ヶ浜保育園の事業承継を決めました。

実際に保育の現場に入ってみると、人の核となる人格形成に携わるという素晴らしい内容に感動すると共に、自分がこれまで経験してきた外の世界とはまるで違う、過去の評価軸に縛られた”閉鎖的な世界に”唖然としこれから未来へ羽ばたいていく子どもたちを育成する環境がこれで良いのだうか?と疑問に思うようになりました。

未来を担う子どもたちに必要不可欠な「生きる力」の土台作りをしたい。

そんな想いが膨らむにつれ、自分自身が外で培った経験と今ある保育の素晴らしいところを融合し、風通しの良い環境にすれば、子どもたちにとって真の意味で生きる力を育む保育が実現できるのではないだろうか、ここには大きな可能性を秘められているのではないかと感じるようになりました。

「古いもの」と「新しいもの」の融合

餅ヶ浜保育園が大切にしているのは「物より思い出、知識より実体験」です。

そこで今回、新たな取り組みとして始めたのが「フィールド保育」

マイクロバスを導入し、別府市全体を園庭にする計画を立てました。

豊かな自然に恵まれ、温泉の源泉数と湧出量日本一を誇る別府市には、その他にも魅力的な社会資源がたくさんあり、これを活用しない手はないと考えたのです。

祖父である初代理事長ら先人が長い時間をかけて確立した普遍的な価値を持つ保育指針に、フィールド保育(=物より思い出、知識より経験)という新しい価値を加えた遊びを展開することで、これからの時代に必要とされる創造性や探究心、お互いを認め合い協働していく心を育んでいきます。

さまざまな遊びや経験を通して、子どもたちに心が震える体験をしてほしい。

この幼児期の経験が大人になって活き、個々の才能を伸ばすことにつながったり、思いもよらぬところで未来の選択に役立つ時が来たりするのです。

私たちの想像を超える新しい社会の中でも自分の強みを知って活かせるように、子どもたちにたくさんの思い出と実体験の場を作っていきたいと考えています。