日本の国土は災害を受けやすい

日本は災害が発生しやすい国土となっているため、世界全体と比較してみると災害発生割合が非常に高くなっています。
30年以内にマグニチュード8〜9クラスの南海トラフ地震の発生確率は70〜80%とも言われており、各家庭の防災意識も高まっているのではないでしょうか。
最近では2022年1月22日午前1時ごろ、日向灘を震源とする地震が発生し、大分でも震度5強の揺れを観測しました。
この地震を受け、園では引き渡し訓練を実施。
子どもたちの命を守り抜くために、防災時に関する情報共有や行動の再確認、更なる対策の強化などを行いました。
「もしも」を想定して

日中の多くを保育園で過ごす子どもたち。
保育士は災害が発生した場合「子どもたちを安全に避難させ、確実に保護者の元へ引き渡す」と言う、重要な使命が与えられています。
災害時には大きな不安から、ときにパニックを起こす子どももいます。
さまざまな災害の想定・シミュレーションをし、冷静かつ早急な判断と対応ができるよう、繰り返し訓練することが大切だと考えています。
災害時の情報共有

餅ヶ浜保育園では災害が発生すると気象庁からリアルタイムなデータが送られてくる仕組みになっています。
このデータをもとに放送で情報を全体共有するため、速やかに動ける体制が整っています。
津波が発生した場合は、南石垣公園へ移動します。
引渡し訓練では子どもたちの安全の確保や避難経路、子どもと保護者への声かけなどを入念にチェック。
子どもたちが自ら身を守る方法を身につけるとともに、現在の防災対策に不十分な点がないかを再確認しました。
災害用備蓄品

災害時に備え、救護用品・洋服・非常食・発電機・テントなど、最低限必要なものは園で準備しています。
備蓄品の場所の確認や、非常食の賞味期限の確認も定期的に行われています。
避難訓練から得た、新たな仕組み作りも

災害発生時の親御さんの最大の気がかりと言えば、わが子の安否や「無事子どもに会えるかどうか」ということではないでしょうか?
その不安を解消するためには「スピーディーで正確な情報」
そして、その情報を「確実に親御さんの元へと届ける」ことが必要となります。
今後はLIVE配信やオープンチャットなどを利用して、子どもたちの状況をいち早く届けることができるよう
行動の見直しや対策の強化を行いました。